終末医療の家族の苦難

死は、誰でもが迎える自然の流れです。しかし、自ら命を絶ったり、他人の命を奪う権利はだれにもありません。そして、命は若い命が大切で年老いた命は二の次ではありません。命は平等です。救急医療にかかると、後から来た若い患者が優先されてしまうこともしばしばです。医療機関は、やはり若い人の命が大切と理解しているようです。「若い人はこれからの命だから大切」「高齢者は先が短いのだから、どうせ手を打っても長く生きられない」等の意識が有るようです。しかし、高齢者で先が短いからこそ、今の命が大切だとも言えます。すなわち命は全て大切なのです。数学の計算のようには割り切れません。
しかも、家族は一日でも長く生きて欲しいと願うのが人情です。だから、亡くなってから後悔しないように家族は真剣に医療機関と戦いたいのです。しかし、現実は、患者という人質を取られ思うことも遠慮がちになります。そして、亡くなってから後悔をします。

そんな、後悔をしないために、家族の終末医療を考えなければなりません。その時、その時の最善の方穂を選んで、どんなに、尽くしても後悔は残ってしまいます。
そのようなことにならないために、医療福祉機関ではない中立の専門家の知恵を少し借り、場合によっては本心を代理して医療福祉機関に伝えてもらうことをお勧めします。
さらに、生きる意味、生きると言うことなども考え直す必要があるかもしれません。
私達、医療福祉アドバイザーは、ご家族と同じ立場になることはできませんが、同じ気持ちになれるように努め、できない理由を挙げるのではなくできる方法を考えたいと思います。
施設に入ってもらうことが罪なのか。
どんな施設が良いのか。
延命治療は必要なのか。

限りなく悩みが押し寄せてきます。
どうぞ、肩を楽にして相談してみてください。きっと解決の道が見つかります。

医療福祉アドバイザー 一同